「発毛剤はドラッグストアのどこで売っているのか」「育毛剤と並んでいて見分けがつかない」。店頭で発毛剤を探すとき、こうした戸惑いは少なくありません。
この記事は、ドラッグストアの売り場で発毛剤と育毛剤を見分ける視点と、第1類医薬品である発毛剤の店頭購入手順、店頭で買うメリットと注意点を整理する内容です。成分そのものの詳しい解説は、成分名で探す方向けの記事もあわせてご確認ください。

1. ドラッグストアで発毛剤は買える
ミノキシジルを配合した発毛剤(ミノキシジル5%外用薬製剤)は、薬機法上「第1類医薬品」に分類され、薬剤師が在籍するドラッグストアで購入できます。承認効能は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」です。
2. 売り場で「発毛剤」と「育毛剤」を見分ける
ドラッグストアのヘアケア・頭皮ケア商品には、発毛剤と育毛剤の商品などがあり、混同しやすいものです。次の観点で見分けると、目的に合う製品を選びやすくなります。
| 見分ける観点 | 発毛剤 | 育毛剤 |
|---|---|---|
| 区分の表示 | 「第1類医薬品」と表示 | 「医薬部外品」と表示 |
| 陳列場所 | 薬剤師のいるカウンター付近で管理 | 一般の棚に陳列されることが多い |
| 目的 | 新しい毛を生やす | 今ある髪を維持し抜け毛を防ぐ |
| 購入の手続き | 薬剤師の確認が必要 | 通常の購入が可能 |
最も分かりやすい目印は、パッケージの「第1類医薬品」表示と、陳列場所です。第1類医薬品である発毛剤は、薬剤師が対応できるカウンター付近で管理されていることが多く、その場で薬剤師に声をかけて購入します。育毛剤(医薬部外品)は一般の棚から手に取れます。
3. ドラッグストアでの購入手順
第1類医薬品である発毛剤の購入時には、薬剤師による問診票の確認、情報提供、適正使用確認が義務付けられています。一般的な店頭での流れは次のとおりです。
1. 売り場またはカウンターで発毛剤(第1類医薬品)を確認する
2. 購入希望を薬剤師に伝え、問診票に記入する(年齢・性別・体質・持病・服用中の薬など)
3. 薬剤師が問診票を確認し、使用できる状態かをチェックする
4. 薬剤師から使用方法・注意点について、書面を用いた情報提供を受ける
5. 適正に使用できることが確認されたうえで購入する

4. ドラッグストアで買うメリットと注意点
店頭購入のメリットは、対面で薬剤師に相談でき、その日のうちに入手できることです。発毛剤は第1類医薬品のため、購入時に薬剤師への声掛けが必要です。初めての方の中には「少し恥ずかしい」と感じる方もいますが、薬剤師は日常的に対応しているため、特別なことではありません。短時間の確認で購入できる場合がほとんどです。自分が使用対象者にあたるか、持病や服用中の薬との関係はどうかを、その場で確認できます。
一方で注意点もあります。薬剤師が不在の時間帯には、第1類医薬品を購入できません。薬剤師の在勤時間を事前に確認しておくと確実です。また、すべての店舗が発毛剤を取り扱っているとは限らず、品揃えは店舗により異なります。近くに店舗がない場合や薬剤師の対応時間が合わない場合は、非対面(電話・WEB)で薬剤師に質問できる正規のネット通販という選択肢もあります。
5. 店頭で薬剤師に伝えるとよいこと・製品確認ポイント
問診票の記入や薬剤師とのやり取りをスムーズにするため、以下を事前に整理しておくと安心です。伝えるとよいのは、年齢、持病(とくに高血圧・低血圧、心臓・腎臓の障害、甲状腺機能障害など)、むくみのある方、現在使用している他の医薬品、これまでの薬・化粧品でのアレルギー歴です。これらは、使用の可否や相談要否の判断に関わります。
購入時には製品パッケージで、第一に「第1類医薬品」のパッケージ表示、第二に「5%」濃度の明確な表記(ミノキシジル5%)、第三に販売元及び製造販売元(製薬会社名)の明記、第四に製造番号や使用期限の記載、の4点を確認するとよいでしょう。
6. 使用前に必ず確認すべきこと
本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある方、女性、20歳未満の方、壮年性脱毛症以外の脱毛症の方、脱毛が急激であったり髪が斑状に抜けている方は、本剤を使用できません。今までに薬や化粧品等によりアレルギー症状を起こしたことがある方、高血圧または低血圧の方、心臓または腎臓に障害のある方、むくみのある方、家族や兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方、65歳以上の方、甲状腺機能障害のある方は、使用前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。
ミノキシジルの成分特性による副作用として、頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等(発赤は頭皮以外にあらわれることもあります)のほか、頭痛・めまい、胸の痛み・動悸、手足のむくみなどが報告されています。使用中に体調や頭皮に異変を感じた場合は、ただちに使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。
7. よくある質問
Q1. 発毛剤はドラッグストアのどこにありますか?
第1類医薬品である発毛剤は、薬剤師が対応できるカウンター付近で管理されていることが多いです。パッケージの「第1類医薬品」表示が目印になります。見当たらない場合は薬剤師に尋ねてください
Q2. 発毛剤と育毛剤は売り場でどう見分ければよいですか?
パッケージの区分表示(発毛剤=第1類医薬品/育毛剤=医薬部外品)と陳列場所が目印です。発毛剤はカウンター付近、育毛剤は一般の棚に並ぶことが多いです。
Q3. どのドラッグストアでも買えますか?
薬剤師が在籍し第1類医薬品を扱う店舗で購入できます。取り扱いや薬剤師の在勤時間は店舗により異なるため、事前に確認すると確実です。
Q4. 店頭で問診票を書くのはなぜですか?
発毛剤は第1類医薬品で、購入時に薬剤師による問診票の確認、情報提供、適正使用確認が義務付けられているためです。安全に使用できる状態かを確認する仕組みです。
まとめ|売り場では「区分表示」と「陳列場所」で見分ける
ドラッグストアで発毛剤を探すときは、パッケージの「第1類医薬品」表示と、薬剤師のいるカウンター付近という陳列場所が目印になります。育毛剤(医薬部外品)とは目的も分類も異なります。
購入時には薬剤師による問診票の確認、情報提供、適正使用確認が行われます。対面で相談でき、即日入手できるのが店頭のメリットです。薬剤師の在勤時間や取り扱いを事前に確認し、「第1類医薬品」「ミノキシジル5%」「製薬会社名」「製造番号・使用期限」の4点をチェックして選びましょう。
参照資料
・日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』
・厚生労働省『一般用医薬品の区分(第1類医薬品)』
・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品添付文書情報
XOBYOT JAPAN