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男性用発毛剤とは|男性の薄毛の特徴と、選ぶ前に知っておきたい基礎

男性用発毛剤とは|男性の薄毛の特徴と、選ぶ前に知っておきたい基礎

「男性用の発毛剤はどう選べばよいのか」「女性用と何が違うのか」。男性の薄毛は、原因や進み方に特徴があり、それを理解しておくことが、選ぶ前の土台になります。
この記事は、男性の薄毛の主な原因、男性用発毛剤の中心成分、女性用との違い、そして始めるときの考え方を、一次情報をもとに整理する内容です。製品のランキングではなく、選ぶ前に知っておきたい基礎に焦点を当てています。

壮年性脱毛症が進む仕組み

1. 男性の薄毛の主な原因|壮年性脱毛症(AGA)

男性の薄毛の多くを占めるのが、壮年性脱毛症です。一般に「AGA」と呼ばれることが多く、成人男性にみられる代表的な脱毛症です。男性ホルモンの代謝産物であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛包に作用すると、毛周期の成長期が短縮し、太い毛が細く短い毛へと変化していきます。
生え際や頭頂部を中心に、太い毛が徐々に細く弱々しい毛へ置き換わっていくのが、壮年性脱毛症に特徴的な変化です。進行性のため、気になり始めた段階での対策が一つの考え方になります。

2. 男性用発毛剤の中心成分|ミノキシジル5%外用薬製剤

男性の壮年性脱毛症に対して、市販で入手できる推奨度A評価の発毛成分が、ミノキシジル5%外用薬製剤(第1類医薬品)です。日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』で「推奨度A(行うよう強く勧める)」と評価されており、発毛に関して現時点で最も多くの科学的根拠が蓄積されている成分の一つです。
ミノキシジルは、毛包の毛乳頭細胞に作用し、成長因子に関与する経路に働きかけると考えられており、短縮した毛周期の成長期への移行を促す可能性が示唆されています。承認効能は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」です。

3. 男性用と女性用の違い

発毛剤には、男性向けと女性向けがあり、対象や濃度が異なります。

項目 男性用(本剤) 女性向け製品
主な対象 男性の壮年性脱毛症(AGA) 女性の壮年性脱毛症(FAGA)
ミノキシジル濃度 5% 1%
使用可否 女性は本剤を使用できません 男性向けの5%製剤は対象外

男性用のミノキシジル5%外用薬製剤は、女性は使用できません。女性の薄毛には、別途、女性向けに承認された製品(濃度が異なる)があります。自分の性別・対象に合った製品を選ぶことが前提になります。男性用と女性用の違いは、優劣ではなく対象者の違いです。男性用だから効果が強いという意味ではなく、安全性評価と承認内容が異なるため、それぞれ対象者が定められています。

進行ステージ別に考える

4. 男性が発毛剤を始めるときの考え方

男性用発毛剤を始めるときは、進行ステージと継続の見通しを意識すると、選択を誤りにくくなります。生え際や頭頂部のボリューム低下が気になり始めた軽度〜中等度の段階では、市販のミノキシジル5%外用薬製剤で対応できるケースが多くあります。地肌の露出が明確になった進行段階では、医療機関でフィナステリド・デュタステリドの内服(医師の処方が必須、全額自費の自由診療)を組み合わせる相談が選択肢になります。
また、発毛剤は毛周期に沿って作用するため、効果判定にはガイドライン上6か月の使用が前提とされています。細い毛が育つには生物学的な時間がかかるため、最低でも4か月、できれば6か月の継続を視野に入れてください。用法・用量は1回1mLを1日2回で、多く塗っても効果の上乗せにはつながらず、皮膚トラブルのリスクを高めるだけです。

5. 製品選びの確認ポイント

男性用のミノキシジル5%外用薬製剤を選ぶ際は、製品パッケージで、第一に「第1類医薬品」の表示、第二に「5%」濃度の明確な表記(ミノキシジル5%)、第三に販売元及び製造販売元(製薬会社名)の明記、第四に製造番号や使用期限の記載、の4点を確認するとよいでしょう。海外製の高濃度品(10%・15%など)は、5%を超える濃度では得られる効果に対して副作用リスクが大きく増えると示唆されており、国内未承認で副作用救済制度の対象外でもあるため、国内承認の5%を選ぶことが妥当です。

6. 使用前に必ず確認すべきこと

本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある方、女性、20歳未満の方、壮年性脱毛症以外の脱毛症の方、脱毛が急激であったり髪が斑状に抜けている方及び頭皮にきず、湿疹あるいは炎症(発赤)等がある方は、本剤を使用できません。今までに薬や化粧品等によりアレルギー症状を起こしたことがある方、高血圧または低血圧の方、心臓または腎臓に障害のある方、むくみのある方、家族や兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方、65歳以上の方、甲状腺機能障害のある方は、使用前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。
ミノキシジルの成分特性による副作用として、頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等(発赤は頭皮以外にあらわれることもあります)のほか、頭痛・めまい、胸の痛み・動悸、手足のむくみ、原因のわからない急激な体重増加などが報告されています。使用中に体調や頭皮に異変を感じた場合は、ただちに使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。

7. よくある質問

Q1. 男性用発毛剤の中心成分は何ですか?

市販で入手できる推奨度A評価の発毛成分、ミノキシジル5%外用薬製剤(第1類医薬品)が中心です。男性の壮年性脱毛症に対して用いられます。

Q2. 男性用の発毛剤を女性が使ってもよいですか?

男性用のミノキシジル5%外用薬製剤は、女性は使用できません。女性の薄毛には、別途、女性向けに承認された製品(濃度が異なる)があります。

Q3. どのくらいで変化を感じられますか?

効果判定にはガイドライン上6か月の使用が前提とされています。毛周期の性質上、細い毛が育つには時間がかかるため、最低でも4か月、できれば6か月の継続を視野に入れてください。効果には個人差があります。

Q4. 若い男性でも使えますか?

20歳未満の方は使用できません。20歳以上で壮年性脱毛症が対象であれば使用を検討できますが、購入時に薬剤師による適正使用確認を受けてください。

まとめ|男性の薄毛の特徴を理解して選ぶ

男性の薄毛の多くは壮年性脱毛症によるもので、男性ホルモンの作用が背景にあります。市販で選べる男性用発毛剤の中心は、推奨度A評価のミノキシジル5%外用薬製剤(第1類医薬品)です。女性は本剤を使用できず、女性向けには別に承認された製品があります。
軽度〜中等度は市販の外用薬、進行段階は医療機関での内服の相談が選択肢です。毛周期に沿って作用するため、4〜6か月を目安に用法・用量を守って続けること、国内承認の5%正規品を選ぶことが、男性の薄毛に向き合う土台になります。

参照資料

・日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』
・厚生労働省『一般用医薬品の区分(第1類医薬品)』
・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品添付文書情報
・国民生活センター『個人輸入の医薬品に関する注意喚起』

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果を保証するものではありません。症状や体調に不安がある場合は、必ず医師・薬剤師・栄養士などの専門家にご相談ください。