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フィナステリドのみ・デュタステリドのみで続けている方へ|経過の見方と、外用薬という選択肢

フィナステリドのみ・デュタステリドのみで続けている方へ|経過の見方と、外用薬という選択肢

「フィナステリドだけ飲み続けているが、このままでよいのか」「デュタステリドのみで経過を見ているが、変化が分かりにくい」。内服薬を続けている方の中には、経過の見方に迷い、ほかの選択肢を調べ始める方がいます。
この記事は、フィナステリドのみ・デュタステリドのみで続ける場合の経過の見方、内服を続けるうえでの注意点、そして作用の仕組みが異なる外用薬という選択肢を、添付文書とガイドラインの情報をもとに整理しています。

内服薬の経過は6か月が目安

フィナステリドのみで続けたとき、経過はどう見ればいい?

フィナステリドは、効果を確認するまでに通常6ヶ月程度の連日服用が必要とされています。主な作用は脱毛の進行を抑える方向であるため、抜け毛が増えずに現状が保たれていることも、経過を見るうえでの一つの視点になります。

時期の目安 経過の捉え方 見るときのポイント
服用開始〜3ヶ月 変化を感じにくい時期 自己判断で中止せず、医師の指示どおり続ける
6ヶ月ごろ 効果判定の目安とされる時期 抜け毛の量や地肌の見え方を医師と確認する
継続中 服用をやめると効果が失われるとされる 続けるかどうかは医師と相談して判断する

経過を記録しておくと判断しやすい

変化の現れ方には個人差があり、毎日鏡を見ているだけでは小さな変化に気づきにくいものです。月に1回など頻度を決め、同じ場所・同じ照明・同じ角度で頭頂部や生え際の写真を撮っておくと、医師と経過を確認する際の客観的な材料になります。
あわせて、シャンプー時の抜け毛の量、髪のハリやコシの感覚、服用を忘れた日の有無などを簡単にメモしておくと、診察の場で状況を正確に伝えやすくなります。「なんとなく変わらない」という印象だけで判断せず、記録をもとに医師と相談することが、次の方針を決めるうえで役立ちます。

デュタステリドのみの場合も考え方は同じ?

基本的な考え方は同じです。デュタステリドも、効果を確認するまでに通常6ヶ月程度の服用が必要とされており、脱毛の進行を抑える方向に働く内服薬です。
フィナステリドが主に5αリダクターゼⅡ型を阻害するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害する点が異なります。どちらを服用するか、切り替えるかは、医師の判断によります。

内服薬を続けていても、経過の感じ方が異なるのはなぜ?

フィナステリドとデュタステリドは、5α 還元酵素を阻害することで DHTの産生を抑え、男性型脱毛症における脱毛の進行を抑制する作用が期待されています。一方、外用薬は、毛包に作用し、発毛・育毛および脱毛の進行予防を目的として使用される医薬品です。
「抜け毛は落ち着いたが、地肌の透け感は変わらない」と感じる場合、それは内服薬の作用の方向と、ご自身が期待していた変化とのずれが関係している可能性があります。まずはその感覚を処方元の医師に伝え、経過を一緒に確認することが第一歩です。

内服薬を続けるうえで知っておきたい注意点は?

フィナステリドとデュタステリドには、副作用や検査・献血に関する注意点が添付文書などで示されています。服用中は以下の点を把握しておくことが大切です。
副作用として、性欲減退、勃起機能不全、肝機能障害などが報告されています。また、両成分は前立腺がんの検査で用いられるPSA値を低下させるとされているため、健康診断や人間ドックで検査を受ける際は、服用中であることを伝えてください。 献血については、フィナステリドは服用中止後1ヶ月、デュタステリドは服用中止後6ヶ月の間、献血ができないとされています。女性や小児は、破損した錠剤やカプセルから漏れ出た薬剤に触れないよう注意が必要です。気になる症状がある場合は、自己判断せず処方元の医師にご相談ください。

作用の仕組みが異なる外用薬という選択肢

外用薬という選択肢はある?

市販で入手できる外用の発毛成分として、ミノキシジル5%外用薬製剤(第1類医薬品)があります。頭皮に塗布して毛包に作用するとされる成分で、DHTの生成を抑える内服薬とは作用の仕組みが異なります。
ミノキシジル外用薬は、日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』で、男性の壮年性脱毛症に対して推奨度A(行うよう強く勧める)と評価されています。毛包周辺の成長因子に関与する経路に働きかけ、休止期にある毛包の成長期への移行を促す可能性が示唆されています。
内服薬を服用中の方が外用薬の使用を検討する場合は、処方元の医師に相談したうえで、購入時の薬剤師にも服用中の薬を伝えてください。第1類医薬品の購入時には、薬剤師による問診票の確認、情報提供、適正使用確認が行われます。

外用薬の使い方と経過の目安

ミノキシジル5%外用薬製剤の一般的な用法・用量は、1回1mLを1日2回、頭皮に塗布する方法です。効果を確認するには、少なくとも 4 ヶ月程度、継続して使用することが必要で、内服薬と同じく短期間では判断しにくい性質があります。 使い始めの数日〜3ヶ月ごろに一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」がみられることがあります。
毛周期が切り替わる過程で起こる反応として知られていますが、内服薬を服用中の方は経過の判断が複雑になりやすいため、気になる変化は医師や薬剤師に伝えてください。

自己判断で内服をやめてもいい?

自己判断での中止は避け、処方した医師に相談してください。フィナステリドとデュタステリドは、服用を中止すると、これまで得られていた効果が維持されなくなる可能性があります。
外用薬に関心を持った場合も、「内服をやめて外用に替える」かどうかを自分で決めるのではなく、現在の経過と今後の方針を医師と確認したうえで判断することが大切です。

ミノキシジル外用薬の使用前に確認すべきことは?

ミノキシジル外用薬には、使用できない方と、使用前に相談が必要な方が定められています。

使用しないでください

本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある方、女性、20歳未満の方、壮年性脱毛症以外の脱毛症の方、脱毛が急激であったり髪が斑状に抜けている方は、ミノキシジル5%外用薬製剤を使用できません。

使用前に医師・薬剤師に相談してください

今までに薬や化粧品等によりアレルギー症状を起こしたことがある方、高血圧または低血圧の方、心臓または腎臓に障害のある方、むくみのある方、家族や兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方、65歳以上の方、甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)のある方は、使用前に医師または薬剤師にご相談ください。フィナステリドやデュタステリドなど、ほかの医薬品を使用中の方も、使用前に処方元の医師または購入時の薬剤師にお伝えください。

報告されている主な副作用

ミノキシジルの成分特性による副作用リスクとして、皮膚では頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等(発赤は頭皮以外にあらわれることもあります)、精神神経系では頭痛、気が遠くなる、めまい、循環器では胸の痛み、心拍が速くなる、代謝系では原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみが報告されています。使用中に体調や頭皮に異変を感じた場合は、ただちに使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。

よくある質問

Q. フィナステリドのみで、どのくらいで効果が分かりますか?

効果を確認するまでに、通常6ヶ月程度の連日服用が必要とされています。変化の現れ方には個人差があるため、経過は処方元の医師と確認してください。

Q. デュタステリドのみで続けても大丈夫ですか?

続けるかどうかは、経過や体調をもとに医師が判断します。気になる点がある場合は、自己判断で中止せず、処方元の医師に相談してください。

Q. 内服薬と外用薬は何が違いますか?

内服薬(フィナステリド・デュタステリド)はDHTの生成を抑えて脱毛の進行を抑える方向に、外用薬(ミノキシジル)は毛包に作用して発毛を促す方向に働くとされています。作用の仕組みが異なります。

Q. 内服薬を飲みながらミノキシジル外用薬を検討してもいいですか?

検討する場合は、事前に処方元の医師に相談し、購入時の薬剤師にも服用中の薬を伝えてください。使用の可否は体質や持病によって異なります。

Q. 服用中に献血はできますか?

できません。フィナステリドは服用中止後1ヶ月、デュタステリドは服用中止後6ヶ月の間、献血ができないとされています。

まとめ|経過は医師と確認し、作用の異なる選択肢も知っておく

フィナステリドのみ・デュタステリドのみで続ける場合、効果判定には6ヶ月程度の服用が目安とされ、主な作用は脱毛の進行を抑える方向です。副作用や検査・献血に関する注意点を把握し、服用を続けるか、やめるかは処方元の医師と相談して判断することが基本です。
市販で入手できる外用の発毛成分としては、作用の仕組みが異なるミノキシジル5%外用薬製剤(第1類医薬品)があります。関心がある場合は、医師と薬剤師に相談したうえで、ご自身に合う対策を選んでください。

参照資料

・日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』
・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療用医薬品
・一般用医薬品 添付文書情報(フィナステリド錠、デュタステリドカプセル、ミノキシジル外用薬)
・厚生労働省『一般用医薬品の区分(第1類医薬品)』
・日本赤十字社『献血をご遠慮いただく場合(服薬中の方)』

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果を保証するものではありません。症状や体調に不安がある場合は、必ず医師・薬剤師・栄養士などの専門家にご相談ください。